【子供が家を出るとき】 自立のために親がしておくべきこと

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私には2人の子供がいます。
私はどちらかといえば、子供に対する態度が「さっぱり」したタイプの母親だと思います。
それでも、大切に育てた子供の巣立ちは、思った以上に悲しいものでした。
しかし、2年以上経過した今、私も子供もお互いに慣れて、よい距離感にいます。

この記事では、子供が大学に進学して家を出たときの私の体験談を元に、子供が独り立ちをする前の親の準備について書こうと思います。
私が後悔したこともありますので、これからお子供さんが巣立とうとしている方の参考になれば嬉しいです。

この記事でわかること

  • 幼少期から20歳までの実際の一例を具体的に知ることができる。
  • 本などでは書かれない、実際に子供が家を出るてみないとわからない細かな後悔がわかる。

こんな人におすすめ

  • 子供が自立する前に準備をしておきたい人
  • 子供の自立を具体的に思い描きたい人
  • 中高生の子供がいるすべての人

子供の巣立ち。悲しさと誇らしさで初めて経験した涙【体験談】

幼少期は引っ込み思案。でも自分のペースでゆっくりと育ってくれた息子

小さいときの息子は手がかかる子でした。
ギリギリ正常体重で生まれましたが病気がち。
1歳になるまでなかなか寝てくれず、私は体力的にとても辛かったのを覚えています。
幼稚園に入れば大泣きして私から離れず、毎朝送り出すときが憂鬱でした。

3歳のとき、「おかあさんといっしょ」のスタジオ収録に当選したことがありました。
しかし、息子は私の後ろに隠れて他の子供達やキャラクターの側に寄ろうともしません。
歌のお兄さんやお姉さんが何度も誘いに来てくれましたが、親の席から一歩も動こうとしません。
最後の記念撮影にも参加できず、私は悲しく息子を乗せた自転車を漕ぎながら帰りました。
こんなに引っ込み思案で、この子は将来大丈夫かと心配になりました。

そんな息子でしたが、よい友達に恵まれ、中学生くらいから段々活発になりました。
高校はほぼ皆勤、現在は大学生になって家を出ています。

とても優しい子で、私のことを気遣って助けてくれました。
高校生になっても母子3人で旅行に行ったり、私と買い物に行ったり。
私にパートナーができたときも「お母さんがいいなら、僕はいいと思うよ」と言ってくれました。

小さい頃は心配することが多い子でしたが、ゆっくりと優しく逞しく成長してくれました。

息子と別れる日。堰を切ったように涙が止まらない

そんな息子が他の県の大学に合格し、家を出ることに。
私は、日本全国、何なら世界中どこに行ってもいいと言って育ててきたので、息子が家を出るということは自然な流れでした。
2月・3月と段々引っ越しの日が迫ってきてもなかなか実感がわかず、ほとんど「悲しい」という気持ちはありませんでした。

4月、息子の引っ越しの日。
私と息子は荷物を車に満載して大学の寮に向かいました。

金銭的な面と食事の面で、息子と相談して最初は寮に入ることにしました。
寮の部屋は古くて狭く、ホテルのように快適とはいえませんでしたが、生活に必要な設備は整っていて、とてもありがたい環境です。
私は、息子の寮の部屋に入って初めて「私の家でこの子と一緒に暮らすことはもうないかもしれない」と実感しました。息子もそう思ったのかもしれません。

生活用品を買い、部屋が整うにつれ、段々無口になっていきました。
その日、私は近所のホテル、息子は寮の部屋に泊まりました。
翌日、こまごまとした部屋の整理を2人でしました。初めての一人暮らしなので、割と早く片付きます。
私の帰りの時間もありますので、昼食を一緒に食べたあと、私は帰ることにしました。

「ゴミはこうするんだよ、お金はね…」と説明する私の言葉に、息子は素直に「うん。うん。」と返事します。
おそらく、不安なのでしょう。
いくら成長したとはいえ、元は3歳のときに私の後ろに隠れていた子です。
決して口にはしませんが、寂しい様子が見えていました。

いつまでもここにいたら、息子も私も寂しさは募るばかり。
息子の手を離すときがきたと覚悟を決めて、私はなるべく明るく言いました。

「じゃ、頑張るんだよ」
「うん」

小学生以来でしょうか、息子の肩をギュッと抱きしめたあと、「じゃあね」と言って部屋を出ました。
息子が無言で見送っています。

私は急いで車に乗り込みました。
エンジンをかけて車を出します。
来るときはあんなに載せていた荷物はもうなく、息子は乗っていません。
寮の敷地を出ると同時に、涙が止めどなく溢れてきました。
あの寂しさはなんなのでしょう。
子供の嬉しい門出なのに、涙があんなに流れるとは。
私の一部を寮の部屋に置き忘れてしまったような感覚でした。

もうあの子は大丈夫。初めての子離れ親離れ・感謝と誇らしさと

その後、息子とLINEでやりとりをしましたが、思った以上に息子はしっかりしていました。
数日後、新調したスーツをきて入学式に参加した写真を送ってくれました。
髪の毛を染めていたのもあり、ちょっと前まで高校の制服を着ていた面影はありません。

息子が新しい環境に慣れるまでしばらくかかるだろうと私は心配していましたが、息子は戦略的に友達を作り、大学生活に馴染んでいきました。
1ヶ月くらいでホームシックは治ったようです。
GWは帰省して、高校の友達と遊んでいました。
大学の近くでアルバイトも始めたと聞いたときは嬉しかったです。
友達と食事に行ったときの写真やバイトの制服姿の写真を見たときに思いました。
もうあの子は大丈夫だと。
息子は、私から離れ、自分だけの人生をきちんと踏み出したのです。

大学の生活にすっかり慣れた息子は、もうあまり連絡をしてきません。
困ったときはちゃんと相談してくるので、それでいいと思っています。
離れているからこそ、今は前以上に親子の絆を実感することができるようになりました。

私に隠れていた小さなあの子はもういません。
親の離婚で悲しい思いをさせたと思いますが、息子が逞しく成長してくれたことを今は誇らしく思っています。

子供の自立の前にしておいてよかったこと4選

子供は、親が思っている以上に「大人と話をする」のが苦手なものです。
病院・役所・銀行・電力会社など、子供にとって馴染みがないところほど「失敗したら恥ずかしい」という気持ちが先行してしまうのかもしれません。

そういうところの手続きは、「まだ高校生だから」と親が子供の代わりにしてしまいがちですが、公的な手続きやお金の管理などは、一度自分でやってみないと難しいものです。
だから、子供が家を出てしまう前に、側で親が教えてあげた方がいいですよね。

ここでは、私の体験から、子供が自立する前に教えておいてよかったことを書こうと思います。

健康に関わることを教える

一人で生活を始める子供の何が心配かといえば、健康です。
また、事故やトラブルに巻き込まれたら対処できるかも心配ですよね。

病院のかかり方を教える

体調を崩せば病院にちゃんと行ったのかと心配になります。
元気なときならまだしも、調子が悪いときに不慣れな土地で病院を探し、診察を受けて院外処方の薬をもらうのは、大人でもきついときがありますよね。

子供はよく風邪や怪我などで病院に行きます。
しかし、自分で受付から会計、薬を受け取るまでしたことがない子もいるでしょう。
大人にとって当たり前のこも、子供にとっては初めて自分ですることがあります。

例えば、子供は、意外に次のような流れを理解していません。

受付(保険証と診察券を出す)→問診票記入→診察→会計→処方箋受取
→薬局(処方箋・保険証・お薬手帳を出す)→問診票記入→薬を受け取る→会計

また、なぜ保険証が必要なのか、なぜ診察券やお薬手帳が必要なのかということもわからないと、持っていくのを忘れてしまうものです。

子供が病院にすぐにいけるように、私は、子供が高校生になったら、一緒に病院に行っても、なるべく自分で受付から薬の受け取りまでさせるようにしています。
幸運にもずっと健康であったら、3年間1回も病院にいくことはないかもしれません。
だから、高校1年生のときから病院に行く機会があれば、その機会を逃さないで教えるようにしていました。

歯は一生の財産! 歯のケアの大切さを教える

歯は若い頃から大切にしないと、大人になってからボロボロになるので、歯の定期検診にはきちんと行くように伝えました。
歯の手入れが行き届かないと、黄ばんだり抜けたりして見た目が悪くなるし、口臭や虫歯は発生するし、おいしくものが食べられなくなるし、いいことは全くありません。
私自身も定期検診に行ったり、ホワイトニングをしたり気を使っています。

交通事故の対処方法を教える

交通事故や救急といった本当のピンチのとき、大人も咄嗟に何をしていいかわかりません。
だから、子供と車に乗っているときに事故を見かけたり救急車が通ったりしたら、自分が事故を起こしたときの対処手順や、被害者になったときの対処法などを話して聞かせました。
娘が小さいときに救急搬送された経験があり、上の息子はそのときのことを覚えていたので、それと絡めて話をしていました。

引っ越しで各種手続きを教える

子供は、教えようと思っても嫌がって聞かないことが多いですよね。
しかし、切羽詰まった状況なら聞くものです。
私は、引っ越しの手続きを子供にさせました。
一度経験しておくと、生活の色々な場面に応用できるので、よい経験になったようです。

一人で全部させるというよりも、そばにいてアドバイスをしながらなるべく自分でさせたという感じです。

引っ越す前にさせたこと

  • 引っ越し業者に依頼し、複数社から見積もりを出してもらう
  • 荷造りを全部自分でする
  • 転出届、各種住所変更
  • 不用品の販売(メルカリ、リサイクル業者)

特に相見積もりの経験は、学校では習わないけれど、社会ではとても大切なことなので、させておいてとてもよかったと思います。
引っ越しはきちんと相見積もりを出せばかなり安くなるので、「同じサービスでも頼み方で安くなる」ということを学ばせることができました。

今回、息子は寮であったため、電気やガスなどの申し込みは必要ありませんでした。
しかし、社会人になったときは申し込まないといけないので、一括窓口を使うと便利だなと思っています。

メリカルや不用品の販売も、商売の基本を学べるので、社会経験としてもよかったと思っています。

引っ越した後にさせたこと

  • ゴミ出し(粗大ゴミ)の方法、場所、曜日の確認
  • 病院の場所の確認、交通手段の確認
  • 部屋の合理的な整理整頓の仕方(使うシーンに合わせて、カテゴリーごとに取り出しやすく片付ける)
  • 公共交通機関の乗り方
  • インターネット回線などの契約

携帯電話の会社と同じにすると安くなることが多いですね。
その他にもいろいろな回線があるので、比較して調べさせるようにしました。

ネット回線は、住んでいる地域や建物によって速さや値段が変わります。

お金について教える

日本の金融教育は残念ながらかなりお粗末な状態です。
世界的にキャッシュレスが進む中、日本ではいまだに現金主義です。
その割には、インフレが進み、給与は増えず、税金や社会保険料は増加し、生活は苦しくなる一方です。

これからは金融教育を受けているかどうかで子どもたちの格差はどんどん進んでいくでしょう。
私自身、お金について全くの無知だったので、とても苦労しました。
少なくも、今の時代にお金のことを教えずに手元から出すのは危険だと思い、お金について最低限教えることにしました。

生活費はバンバン出て行くことを教える

息子は、お小遣いはもらったらすぐに使ってしまうタイプだったので、計画的に生活費を使うことができるかが心配でした。
そこで、引っ越しに必要なもの、生活必需品を一緒に買いにいき、どれくらい生活費がかかるのかを実感させました。

息子は、最初の方は自分のものをどんどん買ってもらえるので嬉しそうでした。
しかし、長いレシートが何枚も増え、何万・何十万とお金が出ていくのを目の当たりにし、怖くなったのかもしれません。
買い物が終わる頃には、新たに買い足すのも遠慮がちになっていました。

今回は寮ですが、賃貸で部屋を借りるなら、もっとお金がかかります。
人が生きていくには何をするのにもお金がかかるということを教えておくのは、大切だと思いました。

クレジットカードを試しに使わせる

現金は付加価値を生みません。
しかし、支払い方法をカード決済やバーコード決済にかえるだけでポイントやマイルなどの付加価値を生みます。

私自身、クレジットカードの支払いでポイントやマイルを貯め、航空券やホテル代を無料にして、子どもと毎年旅行に行くことができました。

クレジットカードはネットショッピングが当たり前になった今日では、1人1枚は持つでしょう。
私は楽天でよく買い物をしますが、楽天カードを持っているかどうかでポイントのつき方が何倍も違うので、よく使います。
スーパーなどでも気軽に契約できますが、ネットを通して契約すれば、それだけで数千円から数万円もらえます。

しかし、クレジットカードが借金であることは事実です。
家計管理ができないままクレジットカードを使うようになると、リボ払いに手を出したりキャッシングを始めたり、雪だるま式に増えていく危険性があります。

そこで、子供のクレジットカードを作り、実際に使わせてみました。
クレジットや借金のメリットやデメリットを教え、これ以上安易に作らないように念を押し、カードを使うときの私のルールを教えました。

カードを作るときは、ポイントサイトを経由すると数千〜数万円もらえます。
ポイントサイトとは、そこのページに並んでいる広告(楽天・Amazonなど)からショップに飛んで申し込みや買い物をするだけで、ポイントサイトのポイントがもらえるサービスです。

ポイントサイトのポイントは、現金や電子マネー、マイルなどに変えることができます。

広告を出している販売者は申し込みがあり、ポイントサイトは広告収益があがり、利用者はポイントがもらえるという三方良しのシステムになっています。

「ハピタス」が有名です。

ポイントサイト《ハピタス》

ハピタスを経由して、いつもと同じように買い物するだけですから、手軽に数百円や数千円分のポイントがもらえるので、使わないのは損だと思います。

楽天市場で買い物をすることが多い人なら、一例として次のようなポイントがもらえます。
ただ、もらえるポイントは時期やキャンペーンで大きく異なります。
次のポイントは例なので、実際はHP等で調べてください。

  • 楽天カードをポイントサイト経由で作成:3000ポイント
  • 楽天カード入会ポイント:5000ポイント
  • ハピタス経由で楽天カードを使って楽天市場で買い物:買い物金額の1%のハピタスポイント+楽天カードポイント

このように、ちょっとした買い方の工夫で数百円〜数千円変わってきます。
これが積み重なってくると大きな金額になります。
特に収入が少ない若いうちにポイントを貯めると、日々の生活に役立つと思います。
若いうちにハピタスで証券口座を作り、ポイント分を5年10年と積立NISAに当てれば、複利の効果で大きな金額に成長することでしょう。

若いうちの金融教育は本当に大切です。

楽天プレミアムカード

詳細は公式HPで確認を

登録無料

保険について教える

世の中にはたくさんの魅力的な保険商品があります。
保険は「損失が大きく、可能性が高い」危険に備えるためのものですが、若いときはよくわからないで、すすめられるがままに契約して「保険貧乏」になってしまうおそれもあります。
事実、私の身の回りでも、保険に入りすぎて困っている若い人がいました。

一生涯で考えると、家の次に高額になるといわれる保険を見分ける経験は、独り立ちする前にさせておくべきだと思いました。
比較するだけでも、保険の相場やどんな商品があるのかがわかっていいと思います。

お金のことを学び続けることを教える

子供の人生の段階が変化すると、またお金のフェーズが変化していきます。
NISAで投資をすることも必要でしょうし、家族ができたら支出も変わります。
家や車など、ローンを組むための基礎知識も必要でしょ。
これからも機会を見つけて教えていかないといけないと思っています。

私のお金の知識は、ほとんど「両学長」というIT系会社の社長さんから学んだことです。
詳しくは↓の本を読んでみてください。
一家に1冊は置いておきたい本です。

全てが最高の思い出・家族旅行

離婚後、私の目標は、毎年子供達と2泊3日の旅行に行くことでした。
小学生のときから、コロナで自粛した期間を除き、ほぼ毎年旅行に行くことができました。
旅行先は、子供達と話し合った結果、ほぼ毎年テーマパークでした。

この家族旅行に私の母も連れていくことがありました。
今でも家には、スプラッシュマウンテンで落ちたときの写真が飾ってあります。
その写真では、母は驚いて大口を開け、娘は大笑いし、私と息子は顔をこわばらせています。
いつ見てもいい思い出に浸れます。

ちょっと贅沢にディズニーランドホテルに泊まり、目の前を走るモノレールに手を振ったこと、部屋からパークの花火を見たこと、ミッキーと肩を組んで写真を撮ったことなどを話すことがあります。
私の仕事が忙しいときにUSJに行ったときは、猛暑で私が歩けなくなり、日陰でしばらく地面に座り込んで休んだこともありました。
そのとき子供達は暇でつまらなかっただろうけれど、文句を言わずに待ってくれていたのも今ではいい思い出です。

子供達が大きくなり、母も体が弱くなり、もう3人や4人で旅行にいくのは難しくなってきました。
金銭的にも体力的にも大変だったけれど、家族の絆を強くするという意味でも、無理して家族旅行に行っておいてよかったと思います。

余談ですが、ホテルや航空券は自分で手配した方が格段に安くなります。
以下のサイトで同じホテルを同じ条件で比較してみてください。
値段が変わると思います。

私は、ANAソラシドエアで直接航空券を買います。
航空会社のサイトでバーゲンを利用して買ったり、マイルで特典航空券をもらったりするからです。

しかし、慣れないと底値ではない高い値段で買うことになったり、手続きを間違えたり、キャンセル料が高かったりと、失敗してしまうこともあります。

私は、子供と私の3人分のチケットを間違って購入し、変更も返金もできず、6万円損したことがあります…

航空会社で直接申し込むのが怖いけれど、なるべくお得に予約したい場合、便利なのが、航空券を最安値で比較してくれるサイトです。
私は「エアトリ」を使うことがあります。

ネットで安い航空券探すなら!エアトリ

航空券だけでなく、ホテルも一緒に予約すると安くなります。

国内航空券+ホテルの予約なら【エアトリプラス】

楽天のポイントを貯められるので、楽天トラベルはホテルを探すときに使います。

【日本最大級の旅行サイト】楽天トラベル

子供との旅行を少しでもお得にしたいと、私は予約サイトをいくつか使い分けていました。
おかげで、旅行の計画を立てるのが得意になりました。
子供が2人とも私から独立したら、今度はパートナーとゆっくり旅行をしたいと思っていますので、旅行計画力は今後の私の人生にも役立ちそうです。

子供の自立の前にしておけばよかったこと2選

私は計画的に子供の自立の準備をしたつもりですが、子供が引っ越ししてみて「もっと早くしておけばよかった」」と後悔したこともありました。
それを2つご紹介します。

車の購入・納車、自動車保険の加入

中古車の購入、納車について

息子の寮と学校は隣り合わせなので、食事や入浴などの日常生活は問題ありません。
しかし、かなり辺鄙なところにあるので、周囲にはコンビニ程度しかなく、アルバイトや買い物には車が必要でした。

寮の近くで程度がよくて安い中古車を探しましたが、なかなか見つかりません。
私も土地勘がないので、引っ越しのときには中古車を見つけることができませんでした。

後日インターネットで探し、子供と私で見に行ってやっと買うことができました。
それから納車や保険の手続きをしないといけません。
中古車代金の振り込みまでは私がしましたが、納車の手続きや交渉、保険の手続きは息子が1人ですることになりました。

特に、免許取り立ての子が、土地勘のないところを1人で初めての車を運転して帰るということが心配でした。
スマホのカーナビを使うこと、スマホホルダーを買うことを念押しして一人で行かせました。

現在、幸い事故もなく、息子は今も車に乗っています。
前もって地元で中古車を半年前くらいから探し、大学に行く前に家の周辺で運転の練習をして、大学に乗っていくくらいでもよかったかなと思っています。

自動車保険の加入について

車の任意保険の契約ができるまでは、割高ですが、スマホで申し込める1日保険に入っていました。

免許取り立ての子供の自動車保険料は高いです。
私が息子の自動車保険を比較したときは、最も高い見積もり金額が月3万円、最も安かったのが月1万円くらいでした。
しっかり比較することで、保険料を安く抑えることができます。

自動車保険選びは、それぞれの保険会社のHPで見積もりを出すことができますが、一社一社するととても手間がかかります。
そのときに便利なのが、保険の一括見積もりサイトです。

例えば、「保険スクエアbang! 自動車保険」だと、主要な保険会社だけでなく、国民共済も見積もり依頼できるのが嬉しい点です。
また、見積もり結果が電話でかかってくるのは煩わしいですが、「保険スクエアbang! 自動車保険」では、メール連絡だったので、手軽で安心でした。

「保険スクエアbang!」自動車保険一括見積もり【無料】

見積もりができる保険会社が多少変わりますが、保険料をメールではなく、リアルタイムですぐに見て比較したいという人には、SBIホールディングスの「インズウェブ」もおすすめです。

自動車保険一括見積もり

保険料を比較して、とにかく安く抑えるには、一括見積もりサイトを使うのが便利でした。
詳しくはリンクから見てみてください。

詐欺に対する対処法・インターネットの怖さを教えること

息子が20歳になって3週間後ぐらいの真夜中に、息子からLINEが来ました。

「日本年金機構」から年金を払うように督促が来た、払わなければ財産の差し押さえがあるとのことでした。
私は「国民年金保険料の学生納付特例制度」を利用すればいいと思っていたのですが、うっかりして息子に手続きをさせていませんでした。
夜中の1時ごろでしたので、私は日本年金機構のHPのURLを息子に送り、「明日ここに電話して聞いてみて」と伝えて寝ました。

翌日、息子が年金事務所に電話すると、最近流行っている詐欺だと教えてもらったとのことでした。
詐欺メールの文面は正しい日本語で書かれており、ロゴなどは本物と見分けがつきません。
事務所の方が教えてくれたのは、iPhoneの下のURLを見れば詐欺サイトかどうかわかるということでした。
確かに、20歳になって3週間ぐらいで督促が来て、さらに差し押さえまでするなんておかしな話です。
しかし、息子はわからなくて怖がり、私は寝ぼけていたのですぐに気づきませんでした。

高校などで詐欺について教えてくれますが、実際の生活で詐欺メールが届いたときに子供はすぐに気づきません。
息子はすぐに私に確認したからよかったけれど、自分でなんとかしようと相手に連絡をしていたら…
情報社会の怖さをきちんと教えておくべきだったなと思いました。

日本年金機構

まとめ 〜自立しても親は子供の応援者〜

子供の自立は寂しいものです。
子供が引っ越した日は涙が止まらず、家を出てから1週間は悲しくて心配でした。
しかし、子供は自分なりに成長し、逞しくなっていってくれました。
今では息子に感謝し、彼のことも自分のことも誇らしく思っています。

私が「子供の自立の前にしておいてよかったこと」は次の3つです

  • 病院のかかり方・事故などの対処方法を教えること
  • 引っ越しで1人暮らしについて教えること
  • 最高の思い出・家族旅行

また、「引っ越し前にしておけばよかったこと」は次の2つです。

  • 車の購入・納車、自動車保険の加入
  • 詐欺に対する対処法・インターネットの怖さを教えること

子供が自立しても、そこで関係は終わりにはなりません。
本格的に始まった子供の人生を応援することがこれからの親の役割だと思っています。
彼の人生を邪魔せず応援し、ときには助け、私は私の残りの人生を充実させていく。
そういう関係でいられたらいいなと思っています。

私の母が昔「親は寂しいものだから」と言ったことがあります。
今、自分の子供が自立して母の言葉が思い出されます。
でも、子供を自立させたことは、私にとってとても誇らしいことです。

まだ私の手元には娘がいます。

思春期で手がかかることも多いですが、もう少し2人の思い出を作っていこうと思います。