「お母さんの彼氏」子供達の反応と変化【回想】

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シングルマザーにとって、子供達に彼の存在を伝えるのは難しいことです。
それが思春期の子供ならなおさら。

私は、パートナーに対する子供達の気持ちをはっきりと言葉で聞いているわけでありません。
子供に負担が大きいと思ったのと、自分にとっても怖かったからです。

だから、この記事で紹介するのはあくまで私の回想です。
これから子供をパートナーに紹介しようと思っている人にとって1つの情報になればと思っています。

注意

母親は子どもを第一に考える必要があります。

焦らずにゆっくりと子供と彼の関係を築いていきましょう。

どうしても子供が彼を受け入れられないのなら、母親が彼に執着するのは良いことではありません。
もし、彼が子供を傷つけているなら、その彼とは即刻別れましょう。

心配しなくても、きっとシンママに理解がある人をまた探せます。
例えば私は、マッチングアプリで子供達を受け入れてくれる今のパートナーと出会いました。

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「今の彼と別れたら、もう私は一生1人だ」と自分を追い詰めないようにしましょう。

前提:元夫との面会交流

元夫は、私と子供達が住む家の近くの実家に住んでいました。
子供達にとっては、行き慣れた祖父母の家です。

子供達は父親といつでも自由に会っていいことにしています。
私とっては元夫でも、子供達にとって一生父親なので、彼らが会いたいときに会う権利があると思ったからです。

子供達にそう伝えると、最初のころはLINEで連絡をとって、時々学校帰りに寄っていたようです。
しかし、成長するに従い、自由にいつでも会えるからこそ「わざわざ行かなくてもいい」と面倒臭がる様子も。
私の方から「お父さんに会いに行かなくてもいいの?」と聞くこともありました。

現在は、子供達が必要なときに買い物に連れて行ってもらったり、お小遣いをもらったりと、どちらかと言えばちゃっかりした交流の仕方をしているようです。

息子の様子の変遷

パートナーのタツヤさんを紹介したとき、息子は高校生。
息子と娘では、息子のほうがタツヤさんのことを嫌がるのではないかと心配していました。

息子の性格:大のお母さんっ子

息子は優しくて真面目、正義感がある子です。
引っ込み思案なところがあり、小さい時から少し心配になるほどの「お母さんっ子」でした。
娘が私に反抗的な態度をとったとき、息子が割って入って「僕はお母さんが大好きなんだ、そんな酷いこと言うな」と怒ったことがあったほど。

小さい頃は病気がちで育てるのが大変な子供でしたが、中学生ぐらいから自立し、良い友人関係を築き、現在は私からいい感じで独立してくれた様子です。

息子の様子の変化

息子が高校生のとき:お母さんのために

私が「パートナーができたけど、嫌じゃない?」と聞くと、息子は「お母さんがよければ僕は別にいい」と答えました。
彼なりに思うところもあったとは思いますが、優しい子なので、自分の気持ちより私の気持ちを思い遣ってくれたのかもしれません。

タツヤさんと対面したのち、息子がタツヤさんと積極的に話すことはありませんでした。
それは、息子がタツヤさんを避けていた可能性もあれば、無口で会話し辛いタツヤさんの雰囲気や、引っ込み思案な息子の性格も関係していると思います。
また、私と子供達でタツヤさんの話題になったとき、タツヤさんのことを話すのを嫌がりはしないけれど、決して息子は「タツヤ」という名前を使いませんでした。

ただ、バイクが趣味のタツヤさんがバイクでうちに来ることがあり、息子はバイクに興味を持つようになりました。
また、地震や強盗などのニュースを見て「怖いね」と私と娘が話していたとき、息子が「うちは強い人が助けに来てくれるから大丈夫だよ」とタツヤさんを持ち出したことがありました。

息子とタツヤさんお間で積極的な交流はありませんでしたし、息子が複雑な感情を持ったのは事実だと思います。
しかし、タツヤさんに影響を受けた様子も感じました。
いずれにせよ、息子は私のためにタツヤさんを受け入れようとしてくれたのだと思います。

息子が大学生になったとき:先輩後輩のような関係

大学生になったとき、中古車を買うことにしましたが、息子は「同じ値段なら」とバイクにするか迷っていたようです。
結局車にしましたが、タツヤさんに一緒に選んでもらっていました。

息子が大学生になり、たまに帰省してタツヤさんに会うと「おお」と挨拶ともいえないようなアイコンタクトを取ります。
私が食事を作っているときに2人で大学のことを話していることもありました。

旅行のお土産で、私にはコーヒーカップ、タツヤさんにはタンブラーを買ってきてくれました。
タツヤさんと一緒にキャンプに行ったとき、タツヤさんが大切にしているキャンプグッツの中にそのタンブラーがあるのを見ました。
タツヤさんがぼそっと嬉しそうに「あの子にもらったタンブラー、大切に使ってる」と呟いていました。

娘の様子の変遷

パートナーのタツヤさんを紹介したとき、娘は中学生。
娘は、タツヤさんの存在を伝えたときは好意的でした。

娘の性格:独立心が強くて繊細

お腹の中にいるときから元気で、1歳になる前から歩き出し、1歳になったら自分で卒乳した娘。
小さなときから活発で独立心が強い子でした。
人と一緒が嫌で自己主張が強い一方、他人の感情に敏感な繊細さもあります。

小さい頃は手がかからない子でしたが、成長するに従って「自分」をしっかり持つようになり、私に反発することが多くなりました。

娘の様子の変化

娘が中学生のとき:反発

娘にパートナーのタツヤさんの存在を話したとき、喜んでいました。
例えが悪いですが、新しく犬や猫などを家に迎えたような感覚なのだと思います。

「タッツン」というあだ名をつけ、積極的にタツヤさんに話しかけていました。
タツヤさんは無口な人ですが、娘のおしゃべりに付き合ってくれていました。

1年くらい経ったとき、娘はだんだんタツヤさんに対して冷たくよそよそしくなっていきました。
友人関係に悩んでいたいたことと、私への反発があったようです。
タツヤさんのことは嫌いではないけれど、「家族でもないのに」という思いがあったのかもしれません。

タツヤさんがどう感じたかはわかりませんが、そっとしてくれたので、タツヤさんと娘が対立することはありませんでした。
私は娘とケンカすることが増え、とても悩みました。

交換日記(私からの一方的なものでしたが)を書いたり、娘が話すときは聞くことに徹したり、2人で一緒に出かける機会を増やしたり、小さい時のことを話したりと、私にとって娘が大切な存在だと伝わるようにといつも考えていました。

娘が反発したのは、私なのかタツヤさんなのかはわかりません。
思春期ならではの反発の一環なのかもしれません。
何が問題でどうするのが正解なのかもわからず、とにかく娘と向き合った時期でした。

娘が高校生のとき:受容

高校に入学し、友人に恵まれ、娘は落ち着いて高校生活を送るようになりました。

ある日、学校の友達との会話のことを話してくれました。
娘は「友達に『お母さんの彼氏』と言うと、気を遣われる」と言います。

「私はタッツンのこと全然気にしてないから、気を遣ってくれなくてもいいのに。『お父さん』でもないし、『おじさん』というほど他人でもないし、友達に『タッツン』っていうのもなんか変だし、『お母さんの彼氏』と言うのが一番いいかなと思って。」

また、先日、結婚式のシーンをテレビで見たとき、「私、バージンロードを歩くとき、お父さんとタッツンのどっち?」と考えていました。
「タッツンの方が一緒にいる期間が長いけど、血が繋がっているのはお父さんだから。どっちがいいのかな。いっそのこと3人で歩こうか」

先日はタツヤさんの誕生日も一緒に祝ってくれました。

まとめ

息子は、私のためにタツヤさんを受け入れようとしてくれた結果、身近な大人として影響を受けるようになっていました。
息子にとって、タツヤさんを引き合わせたのはちょうどいいタイミングだったと思います。
母親べったりではなくなって精神的に成長するときに、ちょうどい大人の男性のモデルとして見ることができたからです。

娘は、最初はタツヤさんを喜んで迎えていましたが、冷たくよそよそしくなった時期を経て、今は比較的受け入れてくれているのではないかと思います。
娘にとって、タツヤさんを合わせたタイミングがよかったのかどうかはわかりません。
今の娘にとってタツヤさんは「お父さんではないけれど、他人でもない存在」のようです。

家族に正解の形はないと思いますが、家族は子供達に大きな影響を与えます。
子供達が大人になって独り立ちするようになるまで、母親として見守っていくことが私にできることであり、私の責任だと思っています。