「マッチングアプリをまともな人はやらない」という言葉を信じた人の末路

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恋人・結婚相手が欲しいと思ったあなたは、今、マッチングアプリについて検索したのかもしれません。
そんなとき、「マッチングアプリ」と検索ワードを入力したら「マッチングアプリ まともな人はやらない」という予測変換が出てきたら、不安になりますよね。

しかし、私は、「まともな人はやらない」と断言している人こそ「まとも」とはいえないと思います。
そういうことを無責任に発信する人が、恋人を得るために行動しようとする人の気持ちをかき乱し、素敵な出会いや幸せな結婚から遠ざけているのでしょう。

今回は、「マッチングアプリはまともな人はやらない」という思い込みがいかにナンセンスで、40代・地方在住者が「自然に出会うのを待つ」というスタンスでは恋人を作るのが難しい理由を解説します。

「まともな人はマッチングアプリを使わない」ということは誰もわからない

そもそも、「まともな人」とはどんな人のことを指すのでしょうか。

仮に、高学歴・高収入・堅実で社会貢献度の高い職業の人を「まともな人」と定義するとしましょう。
例えば、医者・弁護士などの高収入・高学歴の人ばかりが登録する「東カレデート」といったアプリがあります。
また、国内最大規模のアプリ「Pairs」では、年収1000万円を超えている人も珍しくありません。
このように、いわゆる「ハイスペックな人」も積極的にマッチングアプリを活用しているのです。

次に、真面目に結婚相手を探している人を「まともな人」と定義するとしましょう。
結婚相手を探している人なら、遊びが目的でないだろうから「まとも」といえるのかもしれません。

しかし、アプリには、結婚は考えていないけれど、真面目に恋人を探している人もいます。

離婚で傷ついて二度と結婚したくないけれど、支え合える恋人は欲しいという人がアプリを使っている場合もあるでしょう。
私も、結婚までは考えないけれど恋人は欲しいと思ってアプリに登録しました。

たとえば、「シンシアリー・ユアーズ」などでは、恋人探しだけでなく、真面目に友達作りや趣味の仲間探しをしている人もいます。

このように、マッチングアプリの利用者層は多様化しており、アプリを利用しているから「まともでない人」と判断することはできません。

現実世界でも、浮気や不倫、かりそめの遊び相手を探している人はたくさんいます。
マッチングアプリの世界ではその欲望を隠さず、現実世界では隠しているというのが本当のところでしょう。
アプリだろうが現実だろうが、よこしまな欲望を抱く人は必ず一定数いるように、アプリにも現実にも、誠実さや道徳性を持ち合わせた人はいます。

「まともな人」の判断基準は人それぞれの主観であり、誰も定義できるものではありません。
「マッチングアプリにはまともな人がいない」という主張からわかることは、「そう主張する人がまともとはいえない」ということだけです。

「ネットの出会いはまともではない」というイメージが形成された原因

マッチングアプリや婚活サイトに良い印象を持っていない人は、昔の「掲示板」などが犯罪に使われたことの記憶が影響しているのでしょう。

1990年代に携帯電話が一気に普及し、国の法整備も人々のネットリテラシーも追いつかず、インターネットで出会いを求める掲示板などは無法地帯でした。
その頃は18歳以下も出会い系に登録できたので、未成年者が犯罪に巻き込まれることがあったのです。

そこで、特に18歳以下の子供を保護するため、「出会い系サイト規制法」が2003年から順次施行されるようになりました。
さらに、2008年の「改正出会い系サイト規制法」によって業者に対する禁止事項や届出などが強化されました
その後、出会い系サイトの数は激減し、18歳以上を対象とした安全なマッチングアプリが増えていったという歴史があります。

現在のマッチングアプリは「インターネット異性紹介事業」にあたり、運営者にはさまざまな義務が課せられ、守られない場合は処罰されます。
したがって、大手のマッチングアプリは、法制度に則った安全なサービスを提供しているのです。

マッチングアプリは出会い系とは決定的に違う

マッチングアプリに限らず、新しいサービスやツールが登場すると、「〇〇を使う人は〇〇な人だ」というレッテル貼りが行われることがあります。
マッチングアプリも例外ではなく、「まともな人は使わない」という偏見を持ち、それをあおる保守的な人がいるのも事実です。

もしかしたら、このような人はマッチングアプリと出会い系を同じ・似たものだと思っているのかもしれません。

マッチングアプリと出会い系サイト・アプリはまったく違うものです。
私も、マッチングアプリは使ったし、友人にもすすめますが、出会い系は絶対に使わないしすすめません。

マッチングアプリと出会い系の違いまとめ

マッチングアプリ

  • 目的:真剣な恋活・婚活
  • 身分証明:証明書の提出が必要
  • 安全性:運営者には義務が課せられ、運営側のセキュリティがしっかりしている
  • 出会い方:プロフィールと写真で自分をPR
  • 課金:月額制

出会い系アプリ・サイト

マッチングアプリと出会い系の最も大きな違いは「利用者の目的」

確かにマッチングアプリと出会い系では、「ネットでの出会い」という点では同じです。
しかし、利用者の目的がまったく違うのです。

出会い系は一時的な遊び目的の出会いを求めるプラットフォームなので、いかがわしいコンテンツや扇情的な書き込みがあふれています。
例えるなら、「治安が悪い界隈」といったイメージで、利用者からお金を巻き上げようと画策する業者やサクラ、犯罪目的の人が集まってきやすくなっています。

一方、マッチングアプリは明確に出会い系と一線を画しており、まじめな恋活・婚活の場として提供されているプラットフォームです。
運営側も、安全性の担保やカップルの成立や結婚を後押しするためのコンテンツを工夫しています。
万が一、公序良俗を乱すような迷惑利用者がいた場合、運営によって強制退会させられます。

同じネットを通じた出会いの場ではありますが、両者は目的が完全に違うので、まったくの別物なのです。

大手マッチングアプリの安全対策

マッチングアプリは、法律に基づいた届出はもちろん、利用者の安全に尽力しています。
例えば、次のようなことを大手マッチングアプリは実践しています。

  • インターネット異性紹介事業届出
  • 公的な身分証明による年齢確認(18歳以上しか登録できないシステムにする)
  • 24時間365日の有人監視体制の構築
  • コンピュータやAIによるチェック体制、自動検知システムの構築
  • 利用者が悪質利用者を報告するシステムの構築
  • 業界団体による自主規制などの取り決め、安全性向上の取り組み
  • 利用者に対する啓発、安全安心のためのガイドラインの告知

運営側は多くの労力とお金をかけて安全対策を講じているといえます。
このほかにも、社会に貢献して自分たちの信頼を高めようと、大手マッチングアプリの運営会社は少子化対策やシングルマザー支援など、社会貢献活動にも参加しているところもあります。

私は、マッチングアプリをきっかけに出会った男性と、性格的に合わなかったことはあります。
しかし、マッチングアプリを使って嫌な思いをしたことはありません

明治安田生命が2023年11月に発表した「『いい夫婦の日』に関するアンケート」によると、1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけは、次のようになっていました。

  • 1位 マッチングアプリ 25.0%
  • 1位 職場での出会い  25.0%
  • 3位 友人・知人の紹介 13.5%
  • 4位 学校の同級生・先輩・後輩 9.9%
  • 5位 婚活パーティー・婚活イベント 7.3%
  • 6位 インターネット・SNS 6.3%
  • 7位 趣味・習い事 4.2%
  • 8位 合コン 4.2%
  • 9位 お見合い 1.0%
  • 10位 ナンパ 1.0%

職場での出会いと同率1位で、4人に1人はマッチングアプリで出会っています。
マッチングアプリでの出会いは、現代ではもはや多数派になっています

そんなマッチングアプリに対し、公的機関も活用を模索し始めています。

マリッシュ(marrish):シングルマザー支援

マリッシュは、30〜50代の再婚活をしている人が多く、シングルマザーの登録が多いのが特徴です。
このことから、シングルマザー支援地方公共団体(鹿児島県いちき串木野市)との連携を行なっています。

Pairs(ペアーズ):地方公共団体との連携協定

地方公共団体と連携協定を結んだ先駆けはPairsです。
さらに、Pairsは自治体向けのセミナーを通し、少子化対策にも貢献しています。

政府・地方自治体が考える「マッチングアプリの可能性」

財務省の政策広報誌「ファイナンス」の令和4年1月号には「未婚化の進行とマッチングアプリ」というコラムが載っており、「未婚化の解決策となり得るマッチングアプリ」の可能性が考察されています。

東京都は「AIマッチングシステム|TOKYOふたりSTORY」という独自のマッチングシステムを構築しています。

少子高齢化、人口の都市集中、結婚に対する考えの多様化などを考えると、現代では、自然に職場や学校という狭い範囲で出会った人と恋に落ち、諸般の条件をクリアして結婚・出産するというのは、実はかなりハードルが高いことになりつつあります。

しかし、マッチングアプリであれば、全国各地の様々な人と出会うことができるのが最大のメリットです。
顔やプロフィールを見て、 自分が魅力を感じた相手と積極的にアプローチすることができます
出会いの機会が増えれば、それだけ 運命の人に出会える可能性も高くなるでしょう。

政府や地方自治体も、マッチングアプリの少子化対策の側面はもはや見逃せないものとして捉えているのでしょう。

「まともな人はマッチングアプリにいない」を信じてアプリを使わなかった人の末路

マッチングアプリには多くの人に出会いを提供しますが、特に出会いが少ない人にとって有効なツールです。
例えば、40代で地方在住の人にとって、恋人を探すことは、実は至難の業です。
そんな人が「まともな人はマッチングアプリにいない」という言葉を信じて使わないのは、貴重な機会を失う可能性があります。

昭和時代も実はマッチングシステムを使っていた

ニッセイ基礎研究所の記事によると、50歳の時点で一回も結婚したことがない人の割合(生涯未婚率)は次のようになっています。

昭和50年(1970年) 男性 1.7%、女性 3.3%
令和2年(2020年) 男性28%、 女性 18%

これは、昭和時代にはほとんどの人が「結婚できていた」ということを表しています。
「自然な出会い」で結婚したような印象がある昭和時代ですが、結婚できた人が多かった理由はいくつかあります。

  • 昭和時代は高度経済成長期で、経済的な安定と繁栄が続いた。
  • 当時の社会では結婚することが常識で、社会的な圧力があった。
  • 親や親戚などからすすめられる「お見合い」が成婚率を高めた。
  • 女性が社会進出しておらず、結婚したい女性が多かった。

現在の40代の親世代が結婚した昭和時代には、経済的にも社会的にも、結婚を後押しする土壌があったのです。

ここで注目すべきは、「お見合い」のシステムです。
昭和時代の人々が結婚できていたのは、皆が皆、職場やプライベートで恋愛して結婚したわけではありません。
周囲の「結婚させよう」という意思によって半ば強引に設定された「お見合い」というマッチング制度によって結婚できた人も多くいたのです。

マッチングアプリというプラットフォームは、匿名で個人同士のやり取りをするという点がお見合いとは異なります。
しかし、自然に出会うのではなく、他者からの紹介による出会いという点では同じです。
お見合いが昭和時代の婚姻率を上昇させていたことからも、自然に出会うだけでは恋人を見つけるのが難しいということがわかると思います。

人口が少なければ出会いも少ない

当たり前の真実ですが、人口が少なければ恋人候補になる人も少ないのが現実です。

保守的な田舎であれば、40代で結婚していない人は少ないでしょう。
都会では引越しや転勤などで新しい人と出会う機会もありますが、田舎では人間関係が固定化されがちで、新しい出会いはありません。
40代で田舎暮らしをしているとなると、都会に出ていくという可能性も低いでしょうから、恋人を探すのは至難の技です。

例えば、地方公共団体が婚活パーティーを主催しても、参加者は30代後半から40代の男性ばかりで、女性の参加者が2名程度しかいないというような事態も起きているようです。

幸運に、自分の年齢に釣り合う独身者と出会えたとしても、その人が自分の好みとも限りませんし、相手が自分を好きになってくれるとも限りません。
両思いになったとしても、仕事や家族との関係など、ハードルがたくさんあります。
出会いは多い方が、恋愛や結婚に有利だといえます。

恋愛も結婚も出会いがなければ始まりませんので、出会いがない地方に住んでいるのは、かなり不利なことです。

40代・地方在住でも「まともな人はマッチングアプリを使わない」を信じたら

現在は、自由が保障されている代わりに、結婚も自助努力になりました。
お見合いを強制する人がいないけれど、自分で相手を探さないといけない時代なのです。
昭和時代のお見合いが下火になり、それに代わるシステムとして社会に広まったのが結婚相談所であり、その後に出てきたマッチングアプリだといえるでしょう。

しかし、なかなか「自然な出会い」の信仰から抜け出せない人もいます。
「自然な出会い」とは、職場や友人を通じて偶然出会うような、ある種のロマンティックな出会いを指します。

現代社会において、このような出会いを期待するのは、必ずしも現実的ではありません。
「マッチングアプリをまとまな人はしない」と言い切る人も「自然な出会い信仰」を捨てられないのでしょう。


40代・地方在住でマッチングアプリを使わずに恋人を見つけることができるのは、今の時代「恋愛強者」だといえるでしょう。

そうでない人が頑なにマッチングアプリを使うことを拒否すれば、相手を見つけられないという将来は容易に想像できます。
50代・60代になるにつれ、パートナー探しは一層難しくなります。
「もっとはやくアプリを使っていればよかった」と後悔することになってしまうでしょう。

マッチングアプリのメリット

自然に出会うことが難しい40代・地方在住者が恋人を探そうと思ったら、マッチングアプリを外すのは得策ではないでしょう。
なぜなら、以下のような大きなメリットがあるからです。

1. 出会いの機会の増加

地方では人口が少なく、出会いの機会が限られています。
マッチングアプリを利用することで、地元以外の広範囲からパートナーを探すことができます。

例えば、今は都会に住んでいるけれど、いつか就農を考えているという人がいたとします。
そのような人にとって、地方に住む農家の人も結婚の対象になるでしょう。
しかし、ネットを使わなければ、そのような人と出会うことは困難です。

このように、恋人を探す範囲を広めることにより、多くの人と出会うチャンスが増えるのです。

2. さまざまな制約がない

マッチングアプリは24時間いつでも利用できるため、仕事で忙しい人でも、自分のペースで出会いを探すことができます。
わざわざ人が多い婚活イベントに出るために遠出する必要もありません。
地理的・時間的な制約がないため、遠距離の相手とも簡単にコミュニケーションを取ることができます。

さらに、地方での婚活イベントやパーティーに参加するためには、交通費や宿泊費がかかることがあります。
しかし、マッチングアプリを利用することで、アプリの利用料だけで済むため、経済的な負担が軽減されます。

3. プライバシーの保護

田舎では知り合いに出会いの場で見られるリスクが高いことが考えられます。
また、婚活イベントに行くと、同じメンバーばかりで、新たな出会いがないという話も聞きます。

マッチングアプリなら、自分のコミュニティと関係の人とと出会いを探すことができます。
私が今のパートナーを探したときも、職業と住んでいる場所が被らない相手を探すようにしたので、知り合いを見かけることはありませんでした。

例え、小さな集落に住んでいても、周囲の目を気にせずに活動できるのです。

4. 自分に合った相手を見つけやすい

マッチングアプリでは、プロフィールや趣味、価値観などの情報をもとに、自分に合った相手を効率的に見つけることができます。

例えば、両親が近くに住んでいてもいいか、家業を手伝ってくれるかなど、前もって情報を提示しておき、それをOKしてくれた人とのみマッチングすることができるので、付き合った後にあれこれ悩むことがありません。

付き合う前に条件を擦り合わせることができますので、せっかくいい仲になったのに、条件が合わなくて別れるという悲しい思いをする可能性が少なくなるのです。

まとめ

この記事では、次のようなことを説明しました。

  • 「まともな人はマッチングアプリを使わない」ということは誰もわからないことです。
    「マッチングアプリにはまともな人がいない」という主張からわかることは、「そう主張する人がまともとはいえない」ということだけです。
  • 「ネットの出会いはまともではない」というイメージが形成されたのは、出会い系とマッチングアプリが同じものだと誤解されたからだと考えられます。
    マッチングアプリと出会い家は全く別のもので、大手のマッチングアプリは、法制度に則った安全なサービスを提供しています。
  • マッチングアプリの将来性は地方公共団体も注目していて、シングルマザー支援や少子化対策などの社会貢献をマッチングアプリが行っています。
  • 「まともな人はマッチングアプリにいない」という言葉を信じてアプリを使わないと、特に40代の地方在住の人は、恋人を見つける機会を得ることができないかもしれません。

写真が発明された当初は「魂が吸い取られる」という噂を信じていた人もいます。
新しいものが世の中に広まり始めたばかりのころは、それを受け入れられない保守的な人はいるものです。
しかし、スマホが急速に普及して私たちの生活を変えたように、便利なものに適度にチャレンジすると、生活をより豊かにすることができます。

私がマッチングアプリを使おうと思ったとき、少なからず抵抗感はありました。
しかし、出会いがない以上、自分でできる対策をとりながら試してみようと使ってみましたが、大正解でした。

出会いの場にも変革が起こっています。
「まともな人はマッチングアプリを使わない」などという狭い見方の意見に惑わされず、自分で判断することが、人生の新たな扉を開くことになると私は思います。