【大学受験】親が同伴する割合/受験中の親の過ごし方/宿泊と航空券の予約のタイミングを解説

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子どもが遠方の大学を受験するとき、親としては、宿泊や交通手段の手配が気になるでしょう。
しかし、受験の後に控える大学入学や引っ越しのことを考えると、宿泊や交通費だけでも安く済ませたいところ。
でも、大学入試のスケジュール、自分の子どもの受験校が確定する時期、航空券の制約など、クリアしないといけないことがたくさんでどうしていいかわからないという方も多でしょう。

私には、次のような経歴があります。

  • 元高校教師
  • 自分が大学受験経験者
  • 子どもの大学受験経験者
  • 旅行大好き陸マイラー
  • 現在「大学の中の人」(入試には関わっていません)

そんな私が、保護者向けに「子どもの大学受験旅行」のポイントをや注意点を解説します。

遠方の大学入試に親が付き添って行く割合

昔の大学受験は、高校の先生が引率していくことがありました。
しかし、近年は、高校の判断によりますが、各自で大学にいくことが多いようです。

例えば、次のようなシチュエーションだったら、親も子も不安でしょう。

  • 九州沖縄・四国などの温暖な地方の子が、東北・北海道などの雪国に受験しに行く
  • 車社会の地方の子が、交通網が複雑な都会に受験しに行く
  • 公共交通機関の便利さに慣れている都会の子が、不便な地方に受験しに行く
  • オープンキャンパスなどに参加せず、初めて行く大学で受験する

遠方の受験に一人で行くのが不安な場合、親も一緒に行ってもらうという生徒も増えているようです。
一方、親と一緒だと気が散って前日の勉強ができないという子は、慣れない土地でも親はついて行かないと判断する家庭もあります。

大手予備校河合塾が行った600人の受験生を対象に行われた2017年の調査では、以下のような結果が出ているそうです。

  • 受験会場へ親が付き添った受験生は22.2%。
  • 付き添ってもらったことについて、「安心した」69.9%がもっとも多く、「落ち着いた」41.4%が続いた。
  • 「恥ずかしかった」は6.8%、「正直邪魔だった」は5.3%で付添いについて好意的な意見が多いことがわかった。
  • 文理・男女別に見ると、付き添ってもらっているのは女性が多く、特に理系女性は34.7%と文系女性に比べて20%以上高かった。
リセマムより引用

これは全国の大学の平均なので、すべての大学で22.2%の親が付き添っているかどうかはわかりません。

私が引率した経験では、地元の生徒が受ける割合が多い公立大学(◯◯県立大、〇〇市立大学)などは、生徒だけで来ている人が多い印象です。
しかし、全国から受験生が集まる大学(国立大学、有名私立大学)では、保護者を同伴している割合が高いようです。

しかし、子どもは直前になるまで具体的に受験を想像できないものです。
数ヶ月前は「なんとかなる」と考えて、「一人で行く」と言っても、いざ出発直前になったら後悔するなんてこともあります。

下のような、親が付いて行くメリットやデメリットを子どもと考え、子どもと時間をかけて話し合って相談し、子どもが決定することが大切だと思います。

【親が一緒にいくメリットの例】

  • 子どもが安心できる
  • 不測の事態に対応できる
  • 大学入学後の下調べができる

【親が行くデメリットの例】

  • 費用がかさむ
  • 子どものペースで行動できない
  • 集中して勉強できない

受験の前泊:ホテル予約のタイミング・注意点について

大学入試には、主に、学校推薦型、総合型、一般選抜型という受験方式が存在します。
入試方式が違うとホテルの予約のタイミングや取りやすさも変わります。
特に、国公立大学の一般選抜型(前期)のホテル予約は要注意です。

受験のためのホテル予約の「ベストタイミング」

受験のためのホテル予約は、基本的には受験校が決まらないとできません。
従って、本来ならば「受験校が確定したらすぐ」がベストなタイミングです。

しかし、近年では、2月25にある国公立大学前期試験のためのホテルの予約は、共通テスト出願の時期である9月ごろから増え始めるそうです。
すごい人は、1年も前から予約する人がいるそうです。

さらに、懸念すべきは、2月23日が天皇誕生日で祝日になったことです。
土日とつながると3連休になります。
受験と関係のない旅行客とのホテルの取り合いが考えられます。

確実にお得な価格で予約したいなら、受験校が決まる前に押さえておくこともできます。
しかし、他の受験生のために、受験校が決まったらすぐに必要ないホテルの予約をキャンセルするようにしましょう

ホテル予約の際、気をつける点は以下の通りです。

  • なるべく早く予約する方が安くて確実
  • 金曜日・土曜日・祝日前などは埋まりやすく、料金が高くなる
  • キャンセル料金が発生する期間がある

受験生が殺到して宿泊予約が取れないときの対処法

国公立大学の前期日程は、日本全国一斉に2/25〜26で行われます。
25日だけか、25〜26日の2日間で実施するかは、各大学の学部学科によって違います。

国公立大学の一般選抜の前期日程が最も受験生が多く、2/23〜24くらいに日本中の受験生が移動します。
近年は、受験生だけでなく、親も一緒に行くことが増えていますので、移動人数が増えます。

特に注意しないといけないのは、大きなイベントが受験の日程と重なるときです。

以前、私が担任した生徒が、大学近くのホテルを予約しようにもいっぱいでした。
原因は、人気アーティストのドームツアーや、人気国家資格の試験などでした。
そういう大きなイベントがある場合、半年くらい前からホテルは埋まってしまいます。

そんなときの救済措置として、大学によっては、受験生用にホテルを確保してくれている場合があります
大学のHPに「宿が確保できない受験生のみなさんへ」といった連絡が載るはずです。
入試前はこまめに大学のHPを見るようにしましょう。

ただ、それは受験生専用で、保護者は宿泊できない場合もあります。
また、受験会場の近くのホテルを大学がおさえてくれているとも限りません。
ある国立大学は、受験会場から公共交通機関で2時間かかるような宿を紹介していました。

また、共通テスト後に出願先が決まったら、前もって予約した人の中でキャンセルする人がでてくるはず
志望校を受験するには共通テストの点数があまりにも低く、合格の見込みがない場合は、出願を諦めるからです。

共通テスト後は、こまめに旅行サイトで空き部屋を調べておきましょう。

どうしても大学の近くのホテルが取れないなら、遠いホテルを予約し、レンタカーを借りたり電車で行ったりするということを考えてもいいでしょう。

ただし、公共交通機関の遅れで遅刻した場合は救済措置の対象になりますが、レンタカーだと自己責任になる可能性が考えられます。
くれぐれも時間に余裕を持って試験会場に行くようにしてください。

受験の何日前にホテルに着くべき?

基本的には、受験前日にホテルにチェックインすれば大丈夫です。

しかし、真冬に受験するので、積雪などによる交通の乱れがかなり起きます。
余裕を持って出発できるなら、前々日に受験地に着くことをおすすめします。

費用がかなりかさむことになりますが、前々日にホテルに着き、2泊3日で連泊できると安心です。

「大学所在地」が受験会場ではない場合もあるので要注意!

インターネットなどで「大学所在地」が公表されていますが、大きな大学では大学の土地や建物がたくさんあります。

複数のキャンパスを持つ大学の受験がきまったらすぐに、どの会場で受験するかを事前に確認しておきましょう
特に大きな大学では、学部学科が都道府県をまたがって分散していることがあるからです。
また、医学部(医学科・看護科)などは、他の学部から離れた大学病院の近くに独立して置かれていることが多いので、要注意です。

大学所在地のホテルを予約しても、試験会場は隣の県だったということになればキャンセルしないといけなくなります。入学者選抜要項や学生募集要項などで受験会場を確認しましょう。

受験旅行のホテルはどこで予約するのがお得?

宿泊予約方法として代表的なのは、次の3つでしょう。

  • 旅行代理店に行ったり電話したりして予約する。
  • インターネットの予約サイトで検索・比較して予約する。
  • 宿泊施設のHP経由や電話で直接予約する。

予約サイトは、例えば「楽天トラベル」「じゃらんnet」「エアトリ」などです。

それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
スマホの場合、画面を横にもスクロールして読んでください。

予約先 メリットデメリット
旅行代理店・店舗に行ったり電話をしたりして、専門知識を持った店員に情報を直接教えてもらえる。
・個々のニーズに合わせた旅行をカスタマイズしてもらえる。
・運休などの場合、サポートをしてもらえる。
・飛行機や新幹線などとセットで予約することができる。
・料金が高い。
・営業時間中に店舗に行ったり電話したりする必要がある。
・ホテルの比較などがしにくい。
予約サイト・価格が安い。
・自宅などから24時間いつでも手軽に予約できる。
・「禁煙」「広さ」など、細かな条件を設定して検索できる。
・複数のホテルを一括で比較できる。
・旅行サイトのポイントが貯まる。
・ある予約サイトでは空き部屋がなくても、他の予約サイトではまだあるなど、空き部屋を探しやすい。
・キャンセル待ちをする場合、空き部屋をこまめにチェックできる。
・飛行機や新幹線などとセットで予約すると、ホテル代がお得になる。
・サポートが限定的。
・予約するときに時間や日時が合っているかなど不安になる。
ホテル・手数料などの追加予約がない。
・ホテルの会員特典やプランがある。
・最安値を提供している場合がある。
・旅行サイトに載せていない部屋を確保している場合がある。
・他のホテルと比較するには、公式サイトを一つ一つ見たり、一軒ずつ電話したりする手間がかかる。
見出しをクリックすると並び替えができます

おすすめは予約サイトです
競争が激しいので、どのサイトでもきめ細やかな工夫がされており、詳細な条件を入れて検索できるようになっています。

価格も安く、交通手段とセットにすると、よりお得なプランを探せます。
ホテルを地図から探したり、料金から探したりと手軽で簡単なのが嬉しい点です。

例えば、楽天で買い物をすることが多い人は、楽天トラベルで予約するとたくさんのポイントをもらえます。
一見他のサイトより楽天トラベルの価格の方が高いようでも、ポイントを合わせて考えると楽天トラベルが最もお得だということはよくあります。

日本最大級の旅行サイトなので、他のサイトには載っていないホテルや宿もあります。

公式サイトはこちら

国内最大級、ポイントが貯まるという点で、リクルートが運営する「じゃらんnet」もおすすめです。

価格の面では、「エアトリ」がおすすめです。

大手だと「JTB」などもあります。

大学入試で親が準備すること:受験する子供には、こんなホテルを予約しよう

受験旅行は、直前まで勉強できる環境を選んであげるようにしましょう。
具体的には、次のようなホテルの部屋を選ぶといいと思います。

2部屋予約できる

いよいよ本番目前でナイーブになっている子どもに対し、気を使いすぎる、話しかけ過ぎるなど、親がいつもと違う様子でずっと一緒にいたら、子どもは受験に集中できません。

ホテルはツイン1部屋ではなく、親子別々の部屋で過ごせるように、シングルを2部屋予約するのがいいでしょう。
同室だと、子どもは追い込み勉強に集中できず、親は子どもに気を遣ってしまうので、両者にとってあまり良いことはありません。

食事などは一緒で、基本的には別々の部屋で過ごすほうがいいかもしれません。

どうにも気難しい子と2人で受験に行く場合は、次の記事の参考になる部分を読んでみてください。

大きめの机がある

大学受験(特に一般選抜)は、たくさんの参考書を使って学習することになるでしょう。
直前に勉強した内容が出題されるのは受験あるあるですので、前日も学習するようにすべきです。

ホテルで勉強するなら、机があるかないかで集中力に大きな差が出てしまいます。
なるべくたくさんの資料を広げながら学習できるように、大きめの机がある部屋を選んであげましょう。

「楽天トラベル」「じゃらん」などで大学の近くのホテルをいくつかピックアップし、部屋の写真を見ます。
ベッド・椅子などの大きさと机を見比べて、机の大きさを大体判別することができます。

ホテルに電話で問い合わせてもいいでしょう。

ルートインやアパホテル、東横インなどのビジネスホテルは、大きめの机があることが多いようです。

ただ、同じホテルでも、部屋の場所によって机がなかったり狭かったりします。

受験会場へのアクセスがいい

受験は寒くなってからあります。
特に、年が明けてからの入試は、寒さが交通に大きな影響を及ぼします。

道路凍結による事故や積雪による運行見合わせなど、交通網の乱れはかなりの確率で発生すると思った方がいいです。

私の生徒も受験当日に次のようなトラブルに遭遇しました。

  • 積雪による電車・バスの遅延
  • 道路凍結による交通事故
  • 停電

タクシーを受験当日の朝に呼ぶなら、あまり当てにしない方がよいです。
ただでさえタクシー業界は人手不足になっている上、受験生が多く利用して、タクシーが捕まらないことが想定されるからです。

タクシーが呼べるアプリ「GO」はとても便利です。
対応地域がありますが、「AI予約」という機能があり、7日後までの日時を指定してタクシーを手配することができます。

「GO」アプリで配車依頼すると、通常は5分以内でタクシーが捕まります。
しかし、多くの人がタクシーを必要とするときは、タクシーが出払っているので捕まえるのは難しいです。
私が台風でタクシーが捕まらないとき、ホテルのフロントにタクシーの手配を頼みましたが、ホテルからタクシー会社に電話してもらっても、やはり無理でした。

受験のときにタクシーを使うなら、前もって予約しておくとよいでしょう。
もし配車依頼が受験当日になった場合、アプリでタクシーを捕まえることができなければ、電話しても捕まらないと思った方がいいかもしれません。

アプリのダウンロードはこちらから

交通網の混乱を考えると、なるべく近くのホテルに泊まるのが賢明です。

加湿器や延長コードを貸してくれる

ホテルは乾燥していることが多いです。
自宅と違う環境で2〜3日過ごすと、風邪をひきやすくなります。
乾燥していたら尚更です。

タオルを干して湿度を調整しようと思っても、受験生はそれどころではありません。
ホテルによっては加湿器を貸してくれますので、利用するといいでしょう。

また、古いホテルではコンセントが少なかったり、使いたいところになかったりします。

最近は、スマホやタブレットを学習で使います。
充電をしながら学習することも多いです。
コンセントが少ない場合、フロントで延長コードを貸してもらうと便利です。

コンビニがホテル内、またはホテルを出てすぐ近くにある

ずっと勉強していたら、集中力が途切れます。
ホテルの狭い部屋では、すぐベッドに横になれるので、つい居眠りして時間を無駄にしてしまうリスクがあります。

そんなときに気分転換としていいのが、コンビニに散歩に行くことです。
外の空気を吸って少し歩いてリフレッシュできる上、飲み物やお菓子なども買えますので、一石二鳥です。

隣の部屋や廊下の音が漏れてこない、1人になれる

安い部屋だと、壁が薄く、廊下や隣の音が筒抜けの場合があります。
それだと、勉強に集中できません。

防音については、旅行サイトの口コミなどを参考にするといいでしょう。

近くにスタバやマクドナルドなど、学習しやすい環境がある

受験で大切なのは、なるべく平常心でいること。
焦ったり緊張したりすると、実力が発揮できません。

受験前日に緊張してしまうような子には、行き慣れている場所で勉強できるようにしてあげるといいかもしれません。

例えば、スタバやマクドナルドなどのチェーン店は、店の作りは違っても雰囲気や商品は全国で同じです。
ホテルよりもスタバやマクドナルドなどで勉強する方が落ち着くなら、近くにそれらがあるホテルを探すとよいでしょう。

旅行サイトの地図検索を使えば、周囲にどのようなものがあるかがわかります。

持ち物の疑問:受験会場にスーツケースを持って行くのはあり?

受験旅行にスーツケースで行っても大丈夫かと迷う保護者の方がいます。
結論からいえば、大丈夫です。

ホテルをチェックアウトして受験会場にスーツケースを持って行くと、試験会場の人が荷物置き場を指定してくれると思います。
そこに置いておけば、入試にスーツケースを持って行ってもOKです。

参考書を持っていくと重くなりますので、スーツケースを使うのはよいと思います。
受験だけではなく、今後の大学生活の帰省や旅行で使うでしょうから、新たにスーツケースを買ってもいいかもしれません。

スーツケースは重いものを入れて「ドン」と置かれることが多いので、キャスター(車輪部分)が痛みやすいです。
安いスーツケースを買うと、数回しか使っていなくても壊れてしまうことがあります。
ある程度しっかりしたものを買うのをおすすめします。

しかし、スーツケースは結構高いもの。
また、種類もいろいろあり、購入に迷いますよね。

これから新たに買うなら、MAIMO(マイモ)のスーツケースをおすすめします。

MAIMOは、元国際線客室乗務員・プロダクトデザイナー・グラフィックデザイナーの方が中心となって発足した、日本発のトラベルブランドです。
旅行のプロ・客室乗務員が開発に関わっているので、高品質で耐久力に優れ、使い勝手がよいです。
キャスターの付け替えができるのがとても嬉しい点。

実際、私が使っていたあるブランドのスーツケースは、旅行の途中でキャスターが壊れました。
1つは私が使っていたときに壊れましたが、もう1つは子供が1人旅をしていたときに壊れました。
息子が1人でスーツケースを抱えて帰ってきたときは、大変だったろうと不憫でした。

しかし、MAIMOはスペアキャスターをスーツケースの中に入れておけば付け替えられるので安心です。
デザインもいい上にリーズナブルな価格設定。
1万円台の商品がたくさんあります。

公式サイトへ

修学旅行でブランドのスーツケースを持っている高校生を見かけますね。
どうしてもブランドスーツケースで受験前のテンションを上げたい場合は、レンタルもありかもしれません。

「アールワイレンタル」は日本最大のスーツケースレンタル専門サイトで、人気ブランドスーツケースを5000個以上扱っています。
往復送料無料で、即日発送、無償保証という安心サービスが付いてるのが嬉しい点です。

公式サイトへ

サタプラ」というテレビ番組の「ひたすら試してランキング」というコーナーで、キャリーケースを比較検討していました。
キャリーケースを①操作性、②収納力、③持ち運びやすさ、④お値打ち度、⑤機能性で比較し、おすすすめベスト5を選出する企画です。
次の5つのキャリーケースを紹介していました。

第1位 太平洋通商
ブライテック BRO-18(機内持込みサイズ)

第2位 トリオ
イノベーター INV-111

第3位 クギマチ
グリフィンランド SELICA-F

第4位 サムソナイト
ミンター スピナー55

第5位 衣川産業
バーマス INTER CITY PLUS フロントオープンファスナー48C

飛行機の予約のタイミング:キャンセル・変更ができるかが鍵

遠方の大学を受験する場合は、飛行機の予約が必要かもしれません。
欠航が心配だからとか、航空券は高いからと、陸路で5〜6時間かけて行くという人もいます。
しかし、その分勉強の時間が短くなったり、疲労が溜まったりします。

交通手段は、受験生がベストを尽くせる方法を確保するようにしましょう。

ただ、受験旅行では、キャンセルしやすいホテルはお得に予約することはできても、キャンセルも変更もしにくい航空券をお得に買うのは難しいかもしれません。

いつから飛行機の予約ができる?

飛行機で行く場合、なるべく早く予約した方が航空券が安くなります。
航空チケットの予約開始時期は航空会社によって違います。

ANAは出発日の約355日前から、JALは約330日前から予約できます。

格安航空会社(LCC)のAIRDO(エア・ドゥ)、StarFlyer(スターフライヤー)Solaseed Air(ソラシドエア)はANAと同じく、355日前からの予約です。
スカイマーク(Skymark Airlines)は出発日の約3ヶ月前から予約を開始します。

例えば、スカイマークは北海道方面、ソラシドエアは九州方面に就航しています。
どの航空会社を使うのがよいかを前もって調べておくとよいでしょう。
「エアトリ」「ソラハピ」「スカイチケット」などで格安航空券比較サイトがありますので、一括比較すると各社の大体の料金がわかります。

飛行機のキャンセル料について

航空券の「キャンセル料」は「払戻手数料」と「取消手数料」という2種類があります。

払戻手数料は、航空券の返金にかかる事務手数料です。
ANAやJALなどは1区間数百円ですが、LCCだと数千円かかる場合があります。

取消手数料は、航空券の取消にかかる事務手数料で、支払った額の何割かを支払う必要があります。
安く買うことができた航空券ほど、取消手数料が高くなる傾向があります。
取消手数料は航空券の種別によって大きく異なるので、予約の際によく確認するのを忘れないようにしましょう。

例えば、ANAの2月23日AM8:00福岡発東京行きの航空券を予約するとしましょう。
同じ便でも、「フレックス」「バリュー」「スーパーバリュー」など数種類の航空券があります。

「フレックス」の価格(片道)は10月に予約すると、47,880円です。
払戻手数料は1区間440円で、予約の変更ができ、出発前であれば取消手数料は無料です。
航空券代は高いですが、融通がきくチケットです。

「スーパーバリュー」は、同じように片道を10月に予約するという条件だと、16,430円です。
払戻手数料は1区間440円ですが、予約の変更はできません。
もし他の便に変えたいなら、キャンセルした後に新たにチケットを買い直す必要があります。
航空券購入後から搭乗日55日前までなら取消手数料はかかりませんが、54日前から30%〜60%の取消手数料が発生します。
航空券代が安い代わりに、変更などの融通がきかないチケットです。

早めに予約してキャンセルすることになったら、返って損をしかねないので、早く予約するのは注意が必要です。

受験旅行の航空券は、キャンセル・変更を考えて予約する

推薦や総合型、私立大学の入試は、早くから出願を決めることが多いです。
従って、航空券もホテルも数ヶ月前から予約することができます。

しかし、一般選抜は共通テストの結果で出願校が変わることがよくあります。

共通テストが終わると、翌日月曜日に全国の受験生は学校で自己採点をします。
その点数や現時点の志望校をBenesseなどに伝えます。
すると、全国の自己採点結果が集まり、何点くらいの人がどこ大学の何学部を志望しているというデータができ上がります。
そのデータが各高校に渡され、学校の先生はそのデータを元に、受かりそうな受験校を生徒と相談することになります。
だから、共通テストが終わってから出願校が決定すると思います。

決定したらすぐに航空券の手配をしましょう。
しかし、例えば1月30日ごろ出願校が決まったとします。
すると、2/23まで1ヶ月もありませんので、航空券は高くなり、満席もでてきます。

これは仕方ないと思います。
少しでも安く航空券を買おうと、秋ぐらいから安い航空券を買っていたとしても、うまくキャンセル・変更できなかった場合、数万円の航空券代を無駄にするリスクがあるので、あまりおすすめしません。

マイルを貯めて特典航空券をもらう

航空会社のクレジットカードを使うなどしてマイルを貯めると、特典航空券という無料の航空券と交換することができます。

特約航空券もキャンセルや変更がうまくいかないことの方が多いと思います。
例えば、ANAは同じ行き先なら日程の変更が可能です。
行き先を変えるには、キャンセルをして予約し直さないといけませんが、取消手数料として3000マイルも必要です。
非常に高いので、せっかく貯めたマイルがとてももったいないです。

どうしても航空券を安くしたいなら、ユナイテッド航空の特典航空券を使ってANAに乗る予約をすれば、急なキャンセルや変更も無料です。
前もってマイルを貯める余裕があるなら、とてもおすすめです。

しかし、マイルが貯まるまで数ヶ月かかります。

今年大学受験の子供さんには間に合わなくても、弟や妹の受験には間に合うと思いますので、ユナイテッド航空など各社のマイルを貯めてみてはいかがでしょうか。

ユナイテッド航空のマイルはマリオットボンヴォイ・アメックスカードなどで決済するとためられます。
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードは、旅行好きの人には素晴らしくお得なカードです。
しかし、年会費が45,000円もかかるので、万人向けではありません。

楽天カードや三井住友カードなどのポイント還元率が高く、年会費が無料 or 安いカードでマイルを貯められるものもあります。
例えば

例えば、ハピタスなどのポイントサイトを経由してそれらのカードを作れば、入会時に数千円〜1万円程度のポイントがもらえます。

お得にクレジットカードを作るならポイントサイト経由で!

クレジットカードでお得に旅行する方法は以下の記事に書いてあります。
興味がある人は見てみて下さい。

受験に付き添うなら:下見・受験中の親の待ち時間の過ごし方

入試に親がついて行く場合、レジャーではないので親が気をつけるべきことがあります。

以下でそれを解説します。

受験会場の下見は、ホテルからのルートを確認

大学入試は、受験生だけでなく、大学にとってもミスが許されない一大イベントです。
従って、大学側は念入りに準備を行なっています。

試験会場では係員の人がたくさん立っていて、案内の掲示板なども出ているので、子どもが1人でも迷うことはないと思います。
例えわからないことがあっても、係員の人に聞けばすぐに対応してくれます。
受験上を忘れても、受付で申告すれば対応してくれます。

前日の下見では、以下のものを確認しておくといいでしょう。

  • ホテルから会場建物までのルート・交通手段・料金・所要時間
  • 大きな駅を利用する場合、どの出口から出るか
  • 大学構内に貼っている掲示物

特に敷地が広い大学では、どの棟(建物)が自分が受験する学部なのかを確認し、大学の門から徒歩でどれくらいかかるかを確認しておきましょう。
受験当日、ギリギリの時間に大学の門に着いたら、受験会場の建物まで徒歩で20分かかったということもありえます。

受験が実施される建物や教室には、前日は入れないことがほとんどです。
受験会場入り口前などには、注意事項が掲示されている場合があります。
それは受験票などに書かれていることと重複していることが多いですが、念の為読んでおくといいでしょう。

受験で心配なのは、暖房です。
暖房が効きすぎていたり、暖房が入っていないかったり、大学によってまちまちです。
膝掛けはOKなのかなど、不安なら係員の人に聞いてみるといいでしょう。

受験会場に着く時間はどれくらい前? 付き添いの親はどれくらい待つ?

国語・英語・数学・小論文といった筆記テストは、基本的には受験票や学生募集要項に書いている時間通りに始まって時間通りに終わりますので、待ち時間は試験時間を確認すれば大体わかるでしょう。

入試の時間がズレるとすれば、開始や終了が多少遅れることはあります。
大雪でたくさんの受験生が遅れたり、会場にトラブルが発生したりした場合です。
しかし、天災など差し迫ったことが起こらない限り、早くなることはありません。

受験会会場に着く目安は、開始1時間くらい前に受験会場に着いておくといいでしょう
1時間あれば、忘れ物や腹痛などにも対処する時間を確保できます。
会場に慣れて落ち着くこともできるでしょう。

付き添いの親は、子供が受験会場(教室や控え室)に向かったら、あとは待つだけです。
大学では(特に国公立)は親や教員など付き添いの人のための控え室は用意されていないと思っておいた方がよいです。
以前は好意で教室を控え室として開放してくれていた大学も、コロナ禍で受験生分しか控え室を用意しなくなりました。
私立大学については、控室がある場合もあるでしょう。

控え室の有無は学生募集要項やHPに書いていることが多いです。
確認してみてください。

筆記試験のように受験生全員が一斉に試験を始め一斉に終わるのなら、付き添いの親は迎えに行く時間を逆算しやすいですね。
問題は、面接や口頭試問、実技などの終わる時間が個人やグループでバラバラの試験です。
これらの試験は、試験会場に行ってみないと順番がわからないということもあります。
順番がわからなくては帰り時間もわかりません。
この場合は仕方ないので、いつでも子供と連絡が取れるようにして、会場の近くで待っているしかありません。

子供の受験中、親は大学合格後の下調べ・準備をするのが◎

親は受験会場には入れませんので、子供の受験中、親は別の場所で待機することになります。

せっかく交通費やホテル代を出してついて行っているので、ただ待っているだけではもったいないですよね。
おすすめは合格したときの準備の時間に当てることです。
大学周辺の生活環境を調る、不動産物件を見て回る、良さそうな中古車の目星をつけて回るなど、引越し前にできることはたくさんあります

合格後、入学手続きと同時に不動産物件を契約する人が多いようです。
大学生協が不動産物件を紹介してくれますが、選択肢が限られています。

受験前にインターネットでいくつか候補を探しておいて、不動産会社にメールなどで連絡し、子どもが受験している間に親だけ内見するということもできます。

例えば、アパマンショップなどでめぼしい物件を探し、メールで問い合わせてから見に行くというのもよいでしょう。
アパマンショップは180万件以上の全国の物件を扱っていますので、探しやすいと思います。

大学の入学式は4月の第1週ですので、小中高より早く、年度が変わればすぐに大学生活が始まります。
合否がまだわかっていなくても、せっかく大学の近辺に来たのだから何かをしたいと思う保護者の方は、新生活準備をするのはどうでしょうか。

入試の日程、大学の費用を親が確認する方法

保護者は、志望大学のHPから「入学者選抜要項」か「学生募集要項」をダウンロードして、入試の日程等をよく読むようにしましょう。

「入学者選抜要項」と「学生募集要項」の違い

入学者選抜要項は、その年度の入学試験に関する基本的で全体的な情報を書いています。大体7月くらいに発表されます。細かい内容までは書いていません。

学生募集要項は、「学校推薦」「総合」「一般」など、試験の種類ごとに異なる冊子として、入試の1〜2ヶ月前に順次発表されます。各入試形式に関する詳細な情報が書かれていて、出願書類とセットになっています。ただ、近年はインターネット出願が主流なので、出願書類もダウンロードすることが増えてきています。お金の支払い方・金額、期限なども詳しく書いています。

受験の日程や出願書類、提出方法などは、高校のクラス全員がバラバラです。
先生が一斉に出願方法を指導するのは無理があります。
子供に任せきりにせず、親も一緒に確認すると出願ミスを防げます。

入学者選抜要項は大まかな情報で夏ごろに発表され、学生募集要項は詳しい情報で入試の1〜2ヶ月前に発表される。重要度が高いのは学生募集要項の方」と理解しておいてください。

大学入試も特色があるものが増えてきているので、実施日程や方法などは年度ごとにかなり変更があります。
特に、コロナ禍で受験も大きく変わりました。
数年前の兄弟や先輩の受験の情報は参考にならないことも多々あります
志望大学のHPで最新の情報を参考にするようにしてください。

まとめ〜親は旅行業者のつもりで手配を〜

親が大学受験に付き添う割合は、全国平均で22.2%。
ただ、傾向として、近年は遠方の受験の場合は親が付き添うこと多くなっています。
子どもと相談して、親も一緒に行くかどうか決めるといいでしょう。

親が付き添う場合、ツアーコンダクターのように、受験生である子どもが快適に過ごせるように旅行を手配しましょう。

受験旅行では、キャンセルがしやすいホテルはお得に予約することはできても、キャンセルも変更もしにくい航空券をお得に買うのは難しいです。

しかし、ユナイテッド航空の特典航空券をもらうなら、かなり融通が効きます。
ただ、マイルが貯まるのに時間がかかりますので、弟や妹が受験するときのことを考え、入会を検討してもいいかもしれませんね。

受験生のみなさんがベストを尽くせることをお祈りしています。