【シンママ体験記】思春期の子へ彼を紹介する前にしておくこと・してはいけないこと

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よいパートナーに巡り合い、関係が深まった後、シングルマザーに待ち受けている大きな壁の一つが、子供にパートナーを紹介すること。
もの心が付いていない小さな子でも気を使います。
ましてや、思春期の子供に母親の新しいパートナーを紹介するときは、細心の注意が必要です。

しかし、それぞれの事情や子供の性格によって注意点が異なるので、ケースバイケースの対応を考えなくてはなりません。
その対応に正解はないし、あったとしても誰も教えてくれません。
この記事の読者の方は、今まさにその大きな壁に直面しているのかもしれませんね。

そこで、この記事では、私の実際の体験談と、一般的な注意事項をご紹介します。
それがもしかしたら皆さんの難問に対するヒントになるかもしれません。

【私の体験談】思春期の子供にパートナーを初めて会わせたときの話

パートナーを子供に紹介するのは大変だろうと思っていたので、段階を経てアプローチしていきました。
ここでは、私の実体験をお話しします。

付き合い始めた頃からまいておいた「種」

私は、マッチングアプリでパートナー(タツヤさん・仮)と知り合いました。

そのことについては、以下の記事に詳しく書いています。

子供達には、マッチングアプリを始めたころ「お母さんは彼氏を探そうかな〜」と言い、途中途中で時々「お母さんモテてるみたいだよ、すごいでしょ〜!」と現状を子供に軽く話すようにしました。
いきなり「付き合っている人がいる」と言うとショックが大きいかもしれないと思ったからです。

すると、娘の方が話に乗ってきて「今気に入った人がいるの?」と聞いてくることもありました。
上の息子は、あまり乗り気ではなさそうでしたが「お母さんがいいならいいんじゃない?」と言っていました。
実際に彼と付き合うようになったら「付き合ってみようかなって人がいたよ」と子供に伝え、彼の仕事や特徴などを簡単に説明しておきました。
同時に、「気に入った人と付き合うからといって、あなた達の生活は変わらない」ということも伝えました。
子供達を不安な気持ちにさせたくなかったからです。
実際、私はすぐに結婚する気もなければ、引っ越したり子供達の姓を変えたりする気もありませんでした。
あくまで「私のパートナー」を探していたのであり、「子供達の新しい父親」を探していたわけではないからです。

もともと、子供達が成長し、部活をするようになると、週末に私と一緒に出かけることはあまりなくなり、週末の日中はそれぞれで過ごすことが多くなっていました。
だから、子供が部活や友達と遊びに行っている時間を利用するようにし、彼と2人で会うのは週末の昼間でした。
デートに行くときは「タツヤさんと服を買いにいつものお店に行ってくるね。何時頃には帰るよ」などのように伝えて出かけていました。
具体的に言った方が、子供達があれこれ詮索したり不快に思ったりしないかもしれないと思ったからです。

紹介する前の事前準備

付き合って5ヶ月が経った頃、以下のような理由で、私はこの人なら子供達に紹介しても大丈夫だと思いました。

彼を子供達に紹介しても大丈夫だと判断した理由
  • 彼の日常の言動が誠実だったから
  • 彼の物腰が穏やかで落ち着いているから
  • 彼は私の希望を最大限取り入れる努力をしてくれるから
  • 私の子供に対する否定的な言動を彼は今まで一度もしなかったから

彼を紹介しようと決意したのち、彼に「子供達を紹介したい」と提案しました。
もともと表情に気持ちを出さない人なので、どう思ったかは分かりませんが「うん、いいよ」とすんなりOKしてくれました。

子供と彼を引き合わせることが決まってから、私は計画を練り、タツヤさんに確認を取りました。
このお出かけがすんなり進むよう、私が自分で計画を立てて準備し、タツヤさんと擦り合わせておくことにしました。

会う場所等の確認・相談
  • 日時
  • 場所
  • 待ち合わせ場所への移動方法(タツヤさんの車で一緒に行く)
  • 紹介するタイミング(車に乗せてもらうときに軽く私から紹介する)
  • 4人+犬1匹で一緒にすること(食事、レジャー)
  • 現地で発生する費用のこと(基本的には2人で半分ずつ出すが、食事はタツヤさんが全額出してくれる)
タツヤさんに伝えておくこと
  • 子供達のそれぞれの性格
  • 子供達の好きなこと・食べ物
  • 今回の目標は顔合わせなので、焦って仲良くなる必要はないこと
  • 子供達にタツヤさんのことをどの程度話しているかということ
  • 子供達が失礼な態度やネガティブな言動をしても受け流して欲しいということ
  • 子供が嫌そうだったら、途中で帰るかもしれないということ

タツヤさんの車で移動することにしたのは、タツヤさんの車は子供が「かっこいい」と思うような車であったことと、タツヤさんのキャンプ道具一式を積んでいくためです。
もう一つの理由は、私は運転があまり得意ではないけれどタツヤさんは上手なので、タツヤさんは頼りになるというところを子供にさらっと見せるためです。

また、私の家で飼っている犬を連れて行くことにしました。
子供達は犬をすごく可愛がっており、タツヤさんも犬好きだったので、犬を中心に和やかな空気になるだろうと思ったからです。

このように、事前準備を入念していたので、当日の顔合わせは多少のぎこちなさはお互いにありましたが、最初としては悪くなかったのではないかと思います。

彼を子供に紹介する前に母親がしておくべきこと・してはいけないこと

子供にとって、自分の生活や自分と母親との関係が激変する可能性がある「お母さんの彼氏」の存在は不安なものです。
また、残念なことに、世間では「母親の恋愛」に偏見を持っている人もいます。
子供と世間と自分の気持ちの狭間で悩み、母親としては「一生独りでいないといけないのか」という暗い気分になってしまいますよね。
それはとても孤独で辛い絶望感です。

しかし、私の子供がそうであったように、多くの子供は母親に「幸せになって欲しい」と願ってくれていると思います。

母親だって人間ですから、幸せを追求することは誰にも責められない権利です。
母親が恋をすると決めたら、子供を大切にしながら、「子供も自分も幸せになる」という信念を持ち、自分の幸せと子供の幸せの妥結点・バランスを考えるようにしましょう。

そのとき大切なのは「子供の目線・子供の気持ち」で考え、子供の気持ちを軽くするようにすることだと思います。

この考えを元に、私が気をつけたこと、気をつければよかったと思うことをまとめようと思います。

母親に恋人ができたときの子供の心情

子供は、母親やパートナーに対し、例えば次のような気持ちを持っていると想像されます。

  • 母親に対する不安)お母さんはどうしたいのだろう、どう変わってしまうのだろう
  • パートナーに対する不安・嫌悪感)お母さんの好きな人はどんな人なんだろう、お母さんを大切にしてくれる人なのか、お父さんがいるのに他の人が来るなんて嫌だ
  • 自分の今後の生活に対する不安)自分の生活はどう変わるのだろう、自分はどんな振る舞いをすればいいのだろうか
  • 母親に女性性が見えることへの嫌悪感)お母さんが恋愛とか嫌だ・見たくない、お父さんとは別れたのに。

「入試に受かるかどうかわからないから不安」「好きな人の気持ちがわからないから不安」であるように、不確実・不明なことはストレスになります。
また、母親の中に「女性」を見るのも子供にとってはストレスになるかもしれません。

これらの気持ちを子供が抱いたからといって、即「母親は恋愛なんかするものではない」と考えるのではなく、子供の自分も幸せになる方法・方向性を考えるようにしましょう。

母親が事前にしておくとよいこと

母親が子供をパートナーに合わせる前にしてよくとよいことは「子供を安心させること」です。
そのことについて具体的に説明していきましょう。

子供を安心させるアプローチの必要性

恋愛は個人的なものですが、母親の恋愛は子供にとっても大きな影響があるものです。

思春期の子供達はもう自分の考えや気持ちを持っています。
しかし、まだ自分の気持ちを言葉にしたり、客観的に見つめたりすることは難しいことが多いです。
体が大きくなり、見た目はだいぶ大人に近づいていますが、精神的にはまだ成熟途中。
母親がそんな子供を理解して尊重し、子供側に心の準備をする時間や情報を与えて安心させるアプローチが求められます。

先ほど述べた「母親の恋愛」によって発生した「不安・嫌悪」といったのストレスをやわらげるのが「確実な情報によって見通しを立てること」です。
「お母さんがこう言ったから、将来は多分こうなるだろう」という見通しを子供が立てられれば、ストレスが軽減され、心が安定し、子供なりの心の整理をすることができます。

子供を安心させるために伝えることの例

子供に伝えることの例として次のようなものが挙げられます。

  • 母親自身が今後パートナーとどうしたいか(ゆくゆくは結婚したい、側で助けてくれる人が欲しいなど)を伝える。
  • パートナーの人柄や職業・趣味やエピソードなど、子供がパートナーのことを想像しやすい話を伝える。
  • 「どんなときも私はあなた達のことを第一に考える」ということを伝える。
  • 引っ越しや転校はないなど、子供の今後の生活を説明・保障する
  • 子供の気持ちを受け止め、意見を聞く余地があることを伝える。

自分の気持ちを子供に伝えるときの注意点

一気に伝えるか、少しずつ伝えるかなどの伝え方は、親子の関係性によると思います。
自分の子供の気持ちになって、最もいいと思われる方法で伝えるようにしてください。

また、子供に伝えていい範囲のことはごまかしたり嘘をついたりせず、母親の気持ちを端的に正直に話すことは、子供の理解を得るために必要なことだと思います。
言い訳のように長い言葉で話すのではなく、分かりやすくシンプルに正直に腹を割って話すと母親の気持ちが子供に伝わりやすくなるでしょう。

「子供に自分の正直な気持ちを話す」ということは、簡単なようで実は難しいことです。
母子の関係性は全ての母子で異なるので、正解はありません。
今までの自分の子育てを振り返り、最善だと思うことを慎重に実施するようにしてみてください。

母親がしてはいけないこと

彼の良さを押し付ける

どんなに「あなたにとって」彼が素晴らしい人でも、子供にとっては「不安を持ってくる人」です。
子供にパートナーを気に入ってもらいたいからといって、彼の素晴らしさを子供に力説したり、同意を求めたりする行為は、子供が拒否感や反発心を抱いてしまうかもしれないので、避けるようにしましょう。

一方で、彼の客観的な情報を子供に伝えることは必要ですので、伝え方に注意をする必要があります。

例えば、サッカーが好きな子供に彼のことを伝えるとします。

【彼のよさを力説したり、同意を求めたりする例】
「〇〇さんは、子供の頃からサッカーをしてて、会社のサッカーチームで得点王のエースなんだって。すごいでしょう〜! 海外のプロ選手のサインとかも持っているから、見せてもらおうね! サッカーを教えてもらったら?」

【彼の客観的な情報を伝える例】
「〇〇さんは、会社のサッカーチームでFWをしてて、30年くらいサッカーしているみたい。日本で開催されたワールドカップに仕事で参加して、有名選手のプレーも間近で見たことがあるらしいよ。」

「女の顔」を見せる・彼に夢中になっている様子を見せる

子供の前では、少なくとも「恋する女性」の顔を見せないようにするのが望ましいでしょう。
女性性が出た「女としての母親」を見るのは、子供にとってストレスです。
子供は「母親は母親でいて欲しい」という願望を持っていることを心に留めておくようにしましょう。

電話をするときや話すときなどの声のトーン、話し方、呼び方など、些細なことから子供は敏感に「母親の女性性」を感じとります。
常に「子供の気持ち・子供の視点」で考えるようにするとよいでしょう。

私は、子供の前で彼と話すときは、声のトーンに気を遣うようにしていました。

焦って自分の気持ちを優先する

好きな人とは早く結婚したいとか、一緒に住みたいとか、情熱的な恋であればあるほど心ははやるものです。
しかし、子供がパートナーを受け入れられるようになるのには時間が必要です。
恋を諦める必要はありませんが、時間をかけてゆっくり進める工夫はしたほうが、結果としてうまくいくでしょう。

私の子供達は、上の子は最初反発していましたが、1年後くらいには彼の影響を受けて趣味が変わってきたりしました。
早く仲良くなって欲しいと焦るのではなく、年単位くらいの長いスパンで考えるようにすることをおすすめします。

また、普段以上に子供の様子を観察する・コミュニケーションを取るようにするとよいでしょう。
子育てには親子の信頼関係が大きな影響を及ぼしますが、家族の大きな変化のときなどはその信頼関係がものをいいます。
信頼関係の構築には、相手の様子を観察し、コミュニケーションをとることが有効です。
自分のはやる気持ちを優先させるのではなく、子供に対し普段以上のきめ細やかな配慮をするようにしましょう。

まとめ〜今後の良好な関係のためには事前準備を〜

子供に認められる交際や再婚を目指す母親が、思春期の子供へ彼を紹介することを成功させるために、以下のようなことを説明しました。

  • 母親に恋人ができたときの子供は、わからないというストレス、母親の中に「女性」を見るというストレスを抱える。
  • 母親が子供をパートナーに合わせる前にしておくとよいことは「子供を安心させること
  • 子供を安心させるために、伝えていい範囲のことはごまかしたり嘘をついたりせず、母親の気持ちを端的に正直に話すこと
  • 母親がしてはいけないことは、「彼のよさを押し付ける」「『女の顔』を見せる・彼に夢中になっている様子を見せる」「焦って自分の気持ちを優先する」こと

母親だからといって自分の恋を諦める必要は全くありませんが、母親としての恋愛の仕方はあります。

私も五里霧中でしたが、時間と共に好転していったと実感しています。
簡単なことではありませんが、子供との信頼関係を元に、常に子供の気持ちを軽くするという視点から、焦らず少しずつ進めていけば大丈夫!